出演作品

*代表作を抜粋してご紹介します。
出演作品 監督 製作会社
1924年(大正13)公開/絹代15才
元禄女 野村芳亭
吉野二郎
松竹下加茂
村の牧場 清水 宏 松竹下加茂
1927年(昭和2)公開/絹代18才
恥しい夢 五所平之助 松竹蒲田
1929年(昭和4)公開/絹代20才
大学は出たけれど 小津安二郎 松竹蒲田
1933年(昭和8)公開/絹代24才
伊豆の踊子 五所平之助 松竹蒲田
1938年(昭和13)公開/絹代29才
愛染かつら・前後編 野村浩将 松竹
1944年(昭和19)公開/絹代35才
陸軍 木下恵介 松竹大船
1947年(昭和22)公開/絹代38才
結婚 木下恵介 松竹大船
女優須磨子の恋 溝口健二 松竹京都
不死鳥 木下恵介 松竹大船
1948年(昭和23)公開/絹代39才
夜の女たち 溝口健二 松竹京都
風の中の牝鶏 小津安二郎 松竹大船
1951年(昭和26)公開/絹代42才
銀座化粧 成瀬巳喜男 新東宝
伊藤プロ
1952年(昭和27)公開/絹代43才
西鶴一代女 溝口健二 新東宝
おかあさん 成瀬巳喜男 新東宝
1953年(昭和28)公開/絹代44才
雨月物語 溝口健二 大映
1954年(昭和29)公開/絹代45才
山椒太夫 溝口健二 大映
噂の女 溝口健二 大映京都
1958年(昭和33)公開/絹代49才
楢山節考 木下恵介 松竹
彼岸花 小津安二郎 松竹
この天の虹 木下恵介 松竹
1960年(昭和35)公開/絹代51才
おとうと 市川 崑 松竹大船
1965年(昭和40)公開/絹代55才
赤ひげ 黒沢 明 東宝
黒沢プロ
1970年(昭和45)公開/絹代60才
樅(もみ)の木は残った   NHK
1974年(昭和49)公開/絹代65才
三婆 中村 登 東京映画
サンダカン八番娼館・望郷 熊井 啓 俳優座映画放送
東宝
1976年(昭和51)公開/絹代66才
大地の子守唄 増村保造 行動社
木村プロ
東芝劇場 
幻の町(TV)
倉本聡・脚本
守分寿男・演出
東芝日曜劇場
北海道放送
雲のじゅうたん(TV)   NHK

「私は映画と結婚しました」と言う女優田中絹代は下関市で生まれ、14歳で映画デビューしてから亡くなる前年までに250本余りの作品に出演し、6本の監督作を残しました。
「百年に一度の女優」と言わせた田中絹代は一生を映画にささげ、清純派アイドルから醜い老婆の役までこなし、149センチの小さい体で精一杯努力をする姿は役ごとに変化しつづけ、いつもスクリーンで輝いていました。時に落胆することもありますが、男性中心の映画界で終始「凛」とした姿勢を貫き通したその姿は、現在を生きる私たちにエールを送ってくれます。
絹代の遺骨は、「私が死んだら母の眠る下関で眠りたい」と願った遺志により、縁者である、小林正樹監督の手によって、鎌倉円覚寺の墓と下関市霊園とに分骨されました。